2019年3月27日水曜日

子供の好きな世界




娘は絵を描くことが、とても好きである。

裏紙やノートを渡せば、黙々と軽く30分以上は描いている。
思えば3、4歳の頃からずっと何かを描いている。

イラスト冊子をまとめるのは一苦労で
もう収まりがつかない状況が、目下の悩みでもある。


バレエを習っているが、バレリーナを目指しているわけでもなく
一番好きなことは、絵を描くこと。
将来はイラストレーターになることが彼女の夢。
寝る間も惜しんで、春休みの現在も
夜な夜な、何かを描いている。


近所にある、子供絵画教室へ体験レッスンに行った。
知らない子供たちの場に、最初は緊張していたが
教室の先生から、その日のテーマを聞いて
いざ、始まると
緊張感は何処へやら、もう自分の世界へと入り込み
青色、水色、白、、、
様々な色を使って、表現していた。


「これは何を表しているの?」と聞けば
「海の世界。」
と、その表情はなんだか大人じみて見えた。


好きなこと、好きな世界があることは
この先、人生を切り開いていけること
自分だけの人生を歩めることとなる

きっと、楽しいこと苦しいこと
生きていれば起こるでしょう。

酸いも甘いも経験せねば、深みは出ない。

どんな人生であれ、「私はこれが好き」
というものに、出会っていることは
辛いことが起こっても
きっと支えとなってくれる。
彼女のいろんな経験が、絵に反映されることになり
自由に人生を彩っていって欲しい。


好きな世界があることは
彼女にとっての大きな財産でもある。


昔は違うことを勧めていたが
あれは押し付け。だった。
子供はつくづく、親の勝手な理想通りにはいかない。
一人の「個」だから。
私から産まれても、私とは違う人間です。


私も子育てで、数々の失敗と経験を通して
今、改めて感じます。


そして我が子だけでなく
子供たちはみんな
その子の個性を認め、他人と違うことが
その子の素晴らしい個性であると
まずは自分を大切に生きていって欲しいと願う。




沢山の愛を込めて。  Les Caprices・凜



2019年3月20日水曜日

美しくも心に響く声、nanaさん




いつも以上に感じる緊張と、高鳴る鼓動。
この日は、sub Rosa nanaさんとのExchangeでした。

ご本人のブログから、強いエネルギーと美しさ
太い筋の通るようなお人柄を感じていた。

Skypeのコールを鳴らし数秒後、画面からは
オーラを放つ、しかし内に秘めた強さを感じる
美しい女性の姿がありました。


私が一番にこのブログで伝えたいこと。


それはnanaさんの声の素晴らしさ。 声での指導力。


レッスンが始まって直ぐ、素足のエクササイズをしていると
まるで自分が大海原に抱かれているような気になり
なんだか包まれている感覚を味わった。

これは実際にnanaさんのレッスンを受けてみないと
言葉の表現が追いつかないのですが
安心して付いていける、という包容力を感じるのです。


ハイヒールレッスン中は無我夢中の為、
画面でのコーチの姿は半分ほどしか見れず
実際は自分の身体への意識で精一杯。
あとはコーチの声だけの世界。


だからこそ、声で人様を指導してゆく責任の重さを
今回のnanaさんのレッスンが、教えてくださいました。

勿論、こちらの修正箇所もしっかりと見抜き
エクササイズが終わってからも、詳しく正して頂いた。

レッスン後にお時間を頂き、様々なお話もたいへん興味深く
海外で仕事をされているからこそ、分かることもお伝えくださり
改めて、意識することの大切さを肝に命じた。


nanaさんのクライアントの方々は本当に幸せであり
これから年齢を重ねていくことが楽しみになることを
nanaさんを通して、体感されているのだろうと思う。


海外で3人のお子様を育て上げられ
日本にいたら分からない想像を超えるような
大変な経験、体験を乗り越えられた、その生き様の集大成が
私の心と身体に響き渡る、あの声に表れています。


声で生き様を表現される、美しき侍。


nanaさん、美しく崇高なお時間をありがとうございました。


沢山の愛と感謝を込めて。  Les Caprices・凜



2019年3月19日火曜日

クライアントから受けた情熱





先週15日の金曜日22時前、私はじっとサロンの時計を見つめながら
「遂にこの画面を開く日が、やっと来たのだ」と
熱い思いで、美しきクライアントとのレッスンスタートを待った。


あれは昨年の晩夏、2018年の8月30日。
一通のメールが届き、私の心が激しく揺れた。
フランス語を愛する私には、この方からのレッスンのお申し込みが
夢ではないかと、頂いたメッセージを何度も確認した。


フランス在住で経営者であるこちらのクライアントは
二人目のお子様を出産され
同時に責任ある仕事と育児との両立で
美しく生きたい思いと、現実とのギャップに何度も葛藤され
そしてハイヒールの扉を再び、叩かれた。


再び、というのは
こちらの女性は過去に、師匠とのオートクチュールレッスンを
パリで何度も受けられ
美しく生きることを決断されたのである。


女性は妊娠と出産、そして育児という大役を担う期間は
自分の意志ではどうにもならない事態が起こりうることがある。

こちらのクライアントも
お二人目のお子様の妊娠中は、激しい悪阻に襲われ
医師から絶対安静の指示があったため
ずっとベットに横たわっていた状態とお聞きした。

出産後もお子様達とご本人も病気に見舞われ
私とのレッスンも止むを得ず断念された。
年が明け、ご本人からのレッスンキャンセルのメッセージには
こちらも胸が痛むほど、いつも魂からの叫びのようなものを感じていた。


こんな思いで、お申し込みから半年越しに迎えた初回のレッスンは
私の魂が震えた。

それはレッスン後にこの女性が見せてくれた美しい表情と溢れる思い。

師匠はこんなにも素晴らしい美の世界を創られたのだと
レッスンが終わってパソコンを閉じた後
私はしばし、その場に立ちすくんだ。


「人生を変えたい」と仰るクライアントからの直球。
「姿勢とは、人の魅力を変えるもの」とも仰るクライアントは
過去にご自身で痛い経験を味わったからこそ
それを起爆剤として、再び美しさを掴みにゆく。


その生き様、姿勢こそが
年齢を全く問わず、エネルギー値の高い美しさとなる。


この純粋な思いに応えるべく、私も更なる研磨を続ける。


愛と感謝を込めて。 Les Caprices・凜



2019年3月14日木曜日

身体の繋がりを感じながら




友人の紹介で、念願の全身マッサージを受けてきました。
包容力を感じさせる、笑顔が素敵なセラピストさん。
40代後半の私と同じ年代で
大学生、社会人の息子さん二人を育てられたこの方に
私は一目で好きになりました。


肩から始まり
身体のコリについてお話を伺っていると
ヒップに関して興味深いお話を耳にしました。


腰が硬い方は、腰よりも先に
まずはヒップの筋肉を柔らかくする方が
早く腰回りの硬さや痛みに効果があるそうです。


日本では整体師の方は、概ね男性の方が多く
治療の際、女性患者のヒップには触れないため
腰回りを中心になさるそうです。
しかし本当は早く痛みを取り、治すためにも
一番にヒップへのアプローチをしたいところだそうです。


幸い、女性のセラピストさんでしたので
腰よりも、まずはヒップをしっかりと揉んでくださいました。
確かにお尻は腰の下にあるので
ここの筋肉が固かったり、張った状態だと
すぐ上にある腰にも影響はあるものです。


ハイヒールエクササイズでも
膝とヒップの繋がりを意識するエクササイズや
ヒップの筋肉を強化するエクササイズをしますが
身体は全体で繋がっているため
一つを強化すると
他の部位にも好影響を与えます。


レッスンでも「ヒップをギュッと圧縮し」と声をかけておりますが
これは単にヒップの筋肉を強化するだけではなく
腹筋が引き上がるよう、腹筋にも働きかけ
前後している骨盤を正しい位置に戻す為でもあり
骨盤が正しいポジションになると
連動して前に倒れていた背中や頭のポジションが
正しい位置に収まります。
この点も身体は一つのユニットであるが故の好作用です。


このAsami-Parisメソッドでは
脚の内側の筋肉を意識し
腹筋背筋などの、あらゆる筋肉を使って歩きますが
筋肉を効率よく使って
美しい歩きに拘るため
後ろ脚を地面から離す際、後ろ脚のヒップで脚を持ち上げ
歩くことを目指しトレーニングを積みます。


ヒップの力はとても大きな役目を果たします。


普段は自分のヒップをあまり鏡で見ないのですが
施術中、背後から
「ヒップにきちんと筋肉がついていますね」という声が聞こえた時
なんだか報われた気持ちで、そしてお礼を伝えた。


心地よさを味わいながら(時々痛みも感じつつ)
身体の繋がりや色んな筋肉を感じた時間でした。




セラピストさん、そして自分と共にある
自分の身体にも感謝を込めて。    

                        Les Caprices・凜







2019年3月7日木曜日

上半身の美学




今朝は雨音や、ドーンという雷の音が聞こえ
しばらくすると、晴れ間が見えたりと
安定しない空模様でした。

慌てて洗濯物を取り込んだりと
変わりやすい天候がきたな、と春を感じた。


季節は変わっていくものだが
ハイヒールで美しく歩くためには、身体の軸が不安定では成せない。


美しさを滲み出すハイヒールウォークの大切な美の表現のひとつ。
それは上半身の状態。

デコルテはしっかりと広げ、両腕は前後に振らず、後ろに引いた状態。
横から見ると、背中が後ろに倒れず、顎も引いている姿。


これに加えて、上半身の揺れを止めて歩くこと。


歩く時、そしてエクササイズでは
この揺れを無くすことに、一点集中します。

もしハイヒールで歩く時に
肩の揺れや腰回りに動きがあると
それは骨盤が動いていたり、腹筋が落ちていることを意味します。
それにエレガンスやオーラ、美しさが半減する。


普段、座っている状態で、上体を止めることは可能かと思いますが
ハイヒールで歩きながら、背中が後ろに倒れないよう
上半身を揺らさず歩くことは
母指球に体重を乗せるスキル、脚の内側にのみ体重をかける意識
膝を後ろに真っ直ぐに伸ばす意識
腹筋と背筋、頭のポジション、ヒップの筋肉
など、かなり意識して筋肉を使う必要があります。


特に腹筋は、体の揺れを止めるストッパー役なので
私はエクササイズ以外にも、腹筋を鍛えるトレーニングをしている。
私の場合、左側の腹筋に比べて、右側の腹筋力が落ちてしまうので
これを行わないと、追いつかないのである。


特に、前足を着地させた時に骨盤周りが揺れてしまうので
腹筋をグッと上に引き上げたまま
脚を前に運び、最後のつま先を真下に向ける時も
上半身が動かないよう、あらゆる筋肉へ司令を出す


冬でもハイヒールのおかげで身体が温まるのは
このように全身運動だからです。

エクササイズやハイヒールを履かない時も
日々、上半身を揺らさない意識で過ごすと
緊張感も増し
背中から、後ろ姿から
美しいオーラを感じさせることが出来ます。


美しく生きることは
やはり毎日の小さな意識の積み重ねの先にあると
ハイヒールが容赦なく教えてくれます。





愛と感謝を込めて。  Les Caprices・凜


2019年3月5日火曜日

祖母への感謝





3月2日、祖母が天国へと旅立った。
朝、目覚めると
弟からのメッセージが目に飛び込み、私の時間はしばらく止まった。

99歳。
3月8日の100歳の誕生日前に、この世を後にした。


悲しみと安堵感のふたつが押し寄せた。
祖母自身がやっと体が楽になったことと
もう本当に居なくなったことの悲しみ。


大正、昭和、平成と3つの時代を生き抜いたこと
改めて、私の想像を遥かに超える人生だったと思う。


平和な日本しか知らない私には
私が高校生の頃、祖母から聞いた戦争時代のリアルな生活の話が
いまだに、クッキリと切なく残っている。
戦死したあの人には、もう会えないのよ。と
その時の祖母の目頭に、涙が滲んでいたことも。

通夜も葬儀も、悲しみに暮れるといういうより
厳かな雰囲気の中、誰もが大往生であったことを素晴らしく感じているようだった。


今は、人生100年の時代。
祖母に比べると、まだまだ人生折り返し地点の半人前の自分である。
最期の時に、生き様や人との関わり方、人間性が浮き彫りになるのだと思う。
そう思うと、やはり日々、どのように心を入れて生きるかを問う。


いつ死んでも後悔がないように生きたい。
そして、当たり前に生きている家族や周りの方々の笑顔が
とても尊いものとして、目に映るのです。


今日は独り言となりましたが
祖母へ。
昔、私が病気で寝込んでいた時には
祖母が何度も柔らかいうどんを
2階の私の部屋まで運んできてくれた。
ゆっくりと私を気遣いながら。
その姿は一生、忘れません。


優しさを愛情を、ありがとう。




愛と感謝を込めて。  Les Caprices・凜





今週から毎日、小学校も中学校も登校が始まり 朝の日差しに交じって、通りには子供達のパタパタと走る足音や ランドセルの箱が揺れるような音が聞こえた。 こんな感じだったなあ、と 思い出すように、当たり前に聞こえていた物音が 今となっては新鮮に感じた一週間だった...