2018年12月27日木曜日

美しさと緊張感




早朝、眠気を引きづりながら、窓を開けると
冷たい空気で眠気が引いてゆく。
この引き締まっていゆく感覚。

この感覚が、緊張感と似ている。

いつまでも緩く快適な状態に居たいのは、人間誰しもの心理欲望。

しかし、これも長く続けると楽なため
身体や心に、そして姿見にジワジワと出る。

生活感溢れた、冴えない姿、ボヤけた表情。
以前の私がそうだった。


ハイヒールの哲学の扉を開き、2年以上が経過。
師匠からの愛ある叱咤激励、そして美しい同志やクライアントの刺激のお陰で
試行錯誤で今の自分がある。


美しい緊張感を纏う為に
日々、気をつけていることが、身体を正す姿勢。
手先やデコルテ、頭を前にもたげない意識。
何を纏うか、選ぶ時の妥協のない姿勢。


そして、変化すること。
これが私にとり、1番の盲点でもある。
だから今回は髪の色を変えたり、洋服も違うカラーに挑戦。


一般的に人からの視線を浴びることがないと
緊張感は育ちにくい。

敢えて、美しい人に会いに行くことも必要なのである。
それは場所もそうである。
ファミレスではなく、敢えてホテルのカフェや美しく設えた空間へ足を運ぶ。

これもまた、それに見合った自分になりたくて
緊張感と共に自分を養える。


しかし我が身に染み込ませる為には
家に居ても、誰にも会わなくても
家の中で緊張感を養うことこそ
本当のエレガンス、美しさを狙える。


しかし今年の冬の自分といえば、気を付けていても
まだまだ無意識で
落とし穴に落ちていた。

例えば、洋服を多く着込んでしまっていたこと。

ミニスカートやワンピースで女性らしくありたい気持ちを
表現しているが
寒さに勝てず、ニットやカーディガンなど上から何枚も羽織っていた。
重たい自分が出来上がっており、気持ちも内側に籠っていた。


今、ここで綴る時点では緊張感を放っているが
意識が抜けると、
美しさから自分が離れてしまってゆく。
自然に呼吸するように、意識が固定するまで続けていく。


「美しさに緊張感は絶対に必須」 今では分かる。

それは懐かしい記憶が蘇ってきたから。

昔、学生時代、美しい友人がいた。
彼女は他とは違う、特別な美しさを放っていた。


何が違うのだろ、、、と側で首を傾げながら
お付き合いさせて頂くこと20年以上。

なぜ、彼女は決して色褪せず、40代後半になっても
美しく周りを魅了するのか。


それは内側から醸し出す「緊張感」が正体。


自分がハイヒールの哲学を知り、やっと分かった。


昔、彼女の彼氏が私に話した言葉が、今でも忘れられない。

「普通、自分はお付き合いを始めて2、3年立つと、馴れ合いも出るし
この関係に飽きも感じるが、彼女にはそれがない。
いつまでも、彼女の鼓動を聞いていたい。」


そう、彼女にはこちらが背筋を伸ばすほどの
美しい緊張感が漂っていた。


姿勢、眼差し、深みのある表情、語る口調。
全て意識の入った、緊張感が成すもの。

今思えば、男性だけでなく、私も魅了されていた。

若くあることも美しさの一つだが、
それも一つの要因に過ぎない。


内面から滲み出る美しさを掴む為に
身体の軸を生み出し、引き締まった身体と心で
常に緊張感のある美しさを目指していきたい。




沢山の愛と感謝を込めて  Les Caprices・凜



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