2018年9月18日火曜日

美しき少女たちへ




昨晩は美しい音楽と舞台が頭から離れず、余韻のままに眠りました

昨日、娘のバレエの発表会が終わり、こうやってブログを再開すると
やっと帰ってきたような、長かった道のりを通過した気持ちです

今年の5月に急遽、バレエの発表会をすると告知があり
そこから準備はしてきたものの
8月の頭に一度、全体の通し稽古をしたときに
あまりの状態の悪さに、先生方を始め、観ていた親も頭を捻る程
このままでは、人様にお見せするレベルではないのでは、、、と不安が走った

8月半ばに入ってからは週に五日のレッスンへと切り替え
そこからは記憶が遠くなるほど、子供も親も無我夢中で走り続けた

送り迎えや、レッスン中の撮影、話し合いや衣装の手直しなど
週末は夜遅くまで続き、帰宅も22時を回ったりと、正直に大変でしたが
娘や子供達、一人一人が一生懸命に
そして先生方も夜遅くまで情熱を持って教えてくださること
私には出来ないことを、影で仕事をしながら育児をしながら会の運営に
力を注いでくれる他のお母さん達のこと

本当に様々な支えがあったからこそ、子供達は練習に打ち込め
それに関われる私もとても充実していた

思えば、自宅で私のハイヒールレッスンに使っているリビングのスペースを
バレエの練習スペースにして、娘は入浴前に練習をしていた

ある時、娘が二回転で回る、という部分が上手くいかず、ずっと練習をしていた時
台所に立っていた私は、どのような状況かは見ていないので分からなかったのですが
普段は聞くことがない、ビタン!という酷い音がして
急いで見に行くと
床に倒れたまま息を切らし、苦悶する本人がいました
声を聞かなくても「出来なくてもう嫌だ。」 と、苦しい表情から見て分かり
親としては、手を差し伸べたかったのですが
ここで甘くしてはいけない、とそっと頭を撫でながら言葉はかけずに
ただその場を離れました

出来るようになりたくて練習しても、出来ない時の悔しさ

本当に本人しかどうすることも出来ないし、親は環境は整えても
登り切るのは本人なのだから、見守るしかない

娘は前日まで、上手く回れるか不安な様子でした
私は以前、息子の受験の際の教訓があったので
本当は心臓が破裂しそうなほど、緊張していたのですが
私からは一切そのような気持ちは言わず
「踊ることをを思いっきり楽しんでね ずっと応援してるから」と伝えた

そして迎えた本番での「エスメラルダ」
あんなに回れなくて悩んでいたことは感じさせない
軽やかなピルエットに私は安堵感と涙
そして乗り越えた娘に、感謝をします

いえ、きっと他の少女達もそれぞれに課題があり
きっと見えないところで自分と戦いながら、時に悩み練習を積み重ね
この日を迎えたに違いないのです

だから少女達は皆、素晴らしく強くて美しい

やはり、美しさは強さと努力に裏打ちされたもの

私のハイヒールの修行も、これと重なり教えられた
少女達、また他の演奏家の方達から
沢山の美しいエネルギーを頂き、自分もさらに精進していかなければと
今日から再出発です

今回のことで、娘自身も成長した
はっきり申しあげて、娘はバレエは上手な方ではなく、センスもあるわけではない
見ていてそれは分かります

しかし、踊ることが好き、という気持ちで
彼女らしい踊りをこれからも続けていって欲しい

たとえ子供であっても、少女は可愛いだけではなく
強く美しく育てたい

最後に、先生方や力を貸してくださった方々
励ましの言葉をかけてくださったasami先生
影で支えてくださった皆様
親子で成長させて頂けたことに、深く感謝を申し上げます


沢山の愛を込めて  Les Caprices ・凜





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