2019年7月5日金曜日

我が心のAnnecyアヌシー




私はフランス、パリも大好きですが
地方都市も大好きです。
その中でもフランス東部、アルプスの麓に位置するAnnecy(アヌシー)は、
特に忘れらないほど、愛する場所。

あれは今から9年前。
NHK番組「世界ふれあい街歩き」で、この土地を初めて知った。

あまりの湖の美しさ、豊かな自然、街の人々の大らかさに、強く心が撃ち抜かれた。

「いつかここに行きたい。いや、ここに住む。」と
密かに心の奥に思いを秘めながら、何度も繰り返しこの映像を見た。

そして3年後、ついに実現した。

アヌシーは、ガイドブックやインターネットで情報を沢山手に入れられるので
ここでは、敢えて一から語りませんが
心に残る場面をご紹介致します。


アヌシーの代表とも言えるアヌシー湖(Lac d'annecy)は、
ヨーロッパ屈指の透明度を誇る、たいへん美しい湖。



夏はこの湖のほとりで、沢山の人々が
日光浴や、海水浴、ただただお昼寝を楽しむ
など、幸せを絵に描いたような景色がある。





到着してすぐ、私以外の家族は、早速水着に着替え
海水浴ならぬ、湖水浴をスタート。

「冷たい!」と、身体を縮ませながら、水遊びを楽しむ。


しばらく私は、荷物の番をしながら、澄み渡る空と遠くの景色を楽しんでいると
何かが目に入った。
娘のすぐ横に、70代程のマダムが座っていた。


なんとこの方は水着の下のみ着用の姿。
上半身は、素っ裸であり、その表情は笑顔でとても穏やかであった。
いやらしさは全く感じません。
むしろ、女性らしい美しさすら、感じた。

これは既に、このマダムの当たり前の習慣。 
私と目が合って、ニコリと笑ってくれたことは幸せの瞬間だった。

フランス人は上半身裸で、日光浴をする。  とは知っていたが
本当に目の当たりにすると、心臓がドキドキと止まらなかった。

日本では、絶対に目にすることが無いこのワンシーン。


女性が他人の目を気にせず、堂々と自分をオープンにすることや
年齢に全く関係なく、自分らしく女性の性を謳歌する。


周りも全く気にしないし、各自が自分のスタイルを持っている。




異文化の違いに、沢山の刺激を受けた一コマ。


私も見習って、「自分の美学」をさらに深められるよう
今も、その旅は続いています。




沢山の愛と感謝を込めて。 Les Caprices・凜



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